アレルギーの多様化

2024年04月14日

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 桜の開花情報に前後して花粉症の話題が取りざたされる季節になりました。


 花粉症の患者数は全国で3,000万人ともいわれているそうで、
そこかしこからくしゃみ鼻水の音が聞こえてくると言っても過言では無いでしょう。


 この花粉症、日本だけではなく世界にも患者はいるのですが、
とりわけ日本は罹患数が多く、国民病と言える状況にあります。


 その原因は、戦後大量に植樹されたスギによるものです。
花粉症患者の多くが、その原因をスギに起因しています。


 世界的にはスギの植生は多くなく、スギによる花粉症の罹患は
日本的症状の特色と言えるでしょう。


 さてこの花粉症ですが、スギの大量植樹が原因と前述した通り、
それ以前にはほとんど症例が見られなかったようです。


 ではそのスギの数を減らせば花粉症患者は減るのでしょうか?
これは恐らくそうなるでしょう。
しかしながら花粉症のが少なくなったからと言って、アレルギーは無くなりません。


 現代ではその原因が多様化してきています。
 アレルギーとは一般的に害の無いとされる物質に対し、
免疫が過剰反応を起こす事を指します。
 その際に体が起こす反応をアナフィラキシーと呼びます。


 アナフィラキシーと言えば、スズメバチに二度刺されると
危険なショック症状を起こすアナフィラキシーショックが有名ですが、
花粉症の症状も軽微なアナフィラキシーです。


 アレルギーによるアナフィラキシーの症状で特に重篤になりやすのが、食物によるものです。
 そばアレルギーの方から聞いた話で、店でうどんを食べてアレルギー症状が出たが、
うどんを茹でた湯でそばも茹でていた、と言う事があったとの事で、
相当の注意を図らないと大変な事になると、苦労されていました。

 学校給食で死亡事故が起こる等、取り返しがつかない事にもなりかねません。


 そんなアレルギーの原因ですが、多様化しているようです。
食物アレルギーも、そんなものまで、という食品も見られます。

 
 背景にはチリ・ほこりや黄砂の大量飛散、ペット飼育などによる空中物質の変化の他、
食生活の変化による腸内環境変化に多くの要因があるそうです。


 人の体はその地域環境に合わせて変化適応してきました。
急激な環境変化は、その仕組みに不具合を起こし、悪影響が降りかかっています。
 一利あれば一害ありとは、世の常なのかもしれません。