祝日の成り立ちと意義
2024年04月19日
新年度が始まり、新しい職場、学校、環境に慣れ始めた頃に訪れるのがゴールデンウイークです。
楽しい大型連休ですが、それを挟みまたあの心身疲労環境へ、とのネガティブ感情から5月病にというサイクルにも気を付けなければいけませんね。
さてそのゴールデンウィークですが、なぜこんなに休みがあるのかと言えば祝日が続いているからです。
現在日本では16日の祝日があり、その内ハッピーマンデー制度による4日と天皇が変わるとその誕生日が祝日となる天皇誕生日、
春分・秋分の日を含めた7日以外が日付の決まったものとなっています。
4/29は昭和天皇誕生日を経て、みどりの日、昭和の日として、5/3は憲法記念日として、5/5はこどもの日として、
祝日が続いており、ここに土日休みの場合が加わる事で大きな連休が形成される事となりました。
ところで5/4も祝日なのですが、現在この祝日がみどりの日である事はご存じでしょうか?
昭和天皇の崩御を受け平成天皇となった以降に4/29がみどりの日でしたが、2007年にみどりの日を昭和の日へ、
みどりの日を5/4に祝日とするよう法が改正されました。
ではそれまでは何の祝日だったのでしょうか?
実は1985年以前、5/4は平日だったそうなのです。
そのため休みの多い期間ではあるが、飛び飛びの休みであったため、
日曜が重なるか、休みを取らなければ連休とはならなかったのです。
そこで1986年に、祝日で挟まれた平日は「国民の祝日」とする、との改正がなされ、
以降5/4は休みとなり、3連休は確定される事になりました。
ただし5/4は正式な休日とは異なるものであったため、他の祝日が日曜と重なった場合にはある振替休日が適用はされませんでした。
しかし、先のみどりの日への変更に伴いこれが解消され、振替休日の適用される祝日となったのです。
これにより国民の祝日は無くなったものと思われましたが、先に改正されたハッピーマンデー制度がこれを復活させることになったのです。
従来、敬老の日は9/15でした。
これが9月の第三月曜に変わり、2009年9に21日がその対象になりました。
その次の祝日が秋分の日で、その日が23日だったため間の22日が国民の祝日となり、土曜を含めると5連休となったのです。
今後も暦の妙によって秋に国民の祝日が訪れる事になりました。
祝日は法律によって策定されます。
新しいもので言えば山の日が8月に追加されました。
祝日にはそれぞれ、国民に何に対してどのような思いを持って迎えて欲しいかが定められています。
一方で、時代や社会問題に沿わせて追加、日程の変更が行われてきました。
働き方、勤務時間帯が多様になり、以前に比べ祝日に込められた意義は薄くなっていると感じます。
国民の祝日は国ごとに違います。
なぜ日本ではこの日が休みなのか、日本国民として、祝日に少し時間を割いて想いふけってみてはいかがでしょうか。