副作用と回避準備の進め

2024年05月12日

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 新型コロナウィルスの5類移行から一年を経過しました。


 マスク生活にもすっかり慣れ、それと同時に必要が無ければ
マスクが無くても気にならない生活感覚も戻ってきました。


 ただ、常にマスク着用を意識していた時から比較し、花粉症症状の表面化や
風邪の諸症状などが現れやすくなった気がします。

 身の回りの体験や、インフルエンザ患者増加のニュースを聞くに、
確かなものであると考えています。


 ある一部に対して効果的であるものが、副作用を引き起こす事は良くあります。
 アスベストは断熱、防音、耐火などに優れ、かつ安価であったため、
建築材料として重宝されていました。
 しかしながら近年その発がん性リスクの高さが認知されてから、使用は禁止されています。


 長時間労働による健康被害を回避するために法整備された働き方改革ですが、
ドライバー業界、特にバス事業者では運転手の激減で、
全国至る所で路線縮小が行われ地域住民に影響が出ています。
 一方この問題は、これまでも長時間労働が前提で安価な運賃を当たり前と
認識していた消費者側にも責任が無いとは言い切れません。
 安くて便利の裏には企業努力という名のもとに、誰かの犠牲がある事が多いようです。


 逆に厄介者が有効活用へ向けて動いている物もあります。
 ヒトデは漁業関係者の間では資源を食べ、廃棄しかできない物でした。
近年その含有成分が害虫害獣忌避、殺菌、美容効果があるとされ
お金を掛けて廃棄していた物がお金を生む物へ変わりつつあります。


 個々人単位であっても、一つの選択が思わぬ結果をもたらす事があるでしょう。
全く想定していない状況が発生する事を予想するのは難しいかもしれません。
 しかしながら、失敗の可能性を減らす事は出来ます。


 かつてドイツのビスマルクは、愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ、という言葉を残しました。
 失敗を経験にするという意味では愚者も必ずしも言葉通りではありませんが、
それでも参考事例があるなら失敗しないに越した事はありません。


 下調べ、知識を得てからの選択が出来るのであればリスクを回避できる有効な手段となるでしょう。