相続した家を売却するには
2024年12月15日
相続した家を売却するには、いくつかの手順を踏む必要があります。
以下は基本的な流れと注意点です。
1. 相続手続きの完了
相続した家を売却する前に、相続登記(所有権移転登記)を行う必要があります。
以下の手順を踏みます。
・相続人の確定
家の相続権がある人全員を確認します。
遺言書がある場合は、それに従います。
・遺産分割協議書の作成
相続人が複数いる場合、全員で話し合いを行い、誰がその家を相続するかを決めます。
その結果を書面化した遺産分割協議書が必要です。
・登記の変更
法務局で相続登記を行い、名義を相続者に変更します。
2. 家の状況を確認
・土地と建物の評価
家の市場価値を不動産会社や査定サービスで調べます。
・権利関係の確認
家に抵当権や賃借権が設定されていないか確認します。
・家の状態チェック
古い家の場合リフォームが必要かどうかを確認します。
(売却前に修繕する必要はありませんが、買い手に影響します)
3. 売却の準備
不動産会社の選定
・複数の不動産会社に査定を依頼し、信頼できる業者を選びます。
・必要書類の準備
売却には以下の書類が必要です。
・登記簿謄本
・権利証または登記識別情報
・固定資産税納税通知書
・遺産分割協議書(必要な場合)
4. 売却活動
・販売価格の決定
査定結果を元に、販売価格を設定します。
・宣伝と内覧
不動産会社が広告を行い、購入希望者に内覧してもらいます。
5. 契約と引き渡し
・売買契約の締結
買主と売買契約を結びます。
・家の引き渡し
売却価格を受け取った後、買主に所有権を移転します。
6. 税金と費用の確認
・譲渡所得税
売却益がある場合、譲渡所得税が課せられる可能性があります。
※相続後の売却には特例(3,000万円控除)が適用される場合がありますので、税理士に相談することをおすすめします。
・仲介手数料
不動産会社への手数料が発生します。
・その他費用
リフォーム費用や登記費用が必要な場合があります。
注意点
・専門家に相談
不動産取引や相続に詳しい弁護士、税理士、不動産会社に相談することで、トラブルを回避しスムーズに進められます。
・相続人間でのトラブル回避
相続人が複数いる場合、全員の合意が必須です。
・売却タイミング
不動産市場の動向や物件の状態によって、売却価格が変動します。
・税金の計算
不要な税金を払わないよう、特例の適用条件を確認してください。
具体的な状況に応じて手続きが変わる場合もあるため、専門家に相談しながら進めることをお勧めします。