相続した物件を持ち続けるデメリット

2025年01月14日

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相続した物件を持ち続けることにはメリットもありますが、以下のようなデメリットも考えられます。

特に利用予定がない場合や負担が大きい場合は注意が必要です。


1. 固定資産税や都市計画税の負担

所有しているだけで毎年、固定資産税や都市計画税が発生します。税額は物件の評価額や土地の用途、場所によって異なり、想像以上の負担になる場合があります。


2. 維持・管理費用の増加

建物の場合、修繕やメンテナンス費用が定期的に必要です(例:屋根や外壁の修理、配管のメンテナンスなど)。空き家状態だと管理を怠ると劣化が進み、将来的な修繕費用がさらに増加します。


3. 資産価値の下落リスク

地域や建物の状態によっては資産価値が下がる可能性があります。売却するタイミングを逃すと、将来的に売れにくくなる場合も。


4. 空き家のリスク

空き家が放置されると、老朽化や景観悪化、近隣への迷惑などの問題が発生。空き家対策特別措置法に基づき、特定空き家に指定されると固定資産税の軽減措置が解除され、税負担が増えることも。


5. 相続税の負担

相続税の納税が困難な場合、現金化(売却や賃貸)を検討する必要があります。物件が現金化しづらい場合、資産が「塩漬け」状態になり、他の資産運用が難しくなることがあります。


6. 心理的・時間的負担

空き家や賃貸物件の場合、定期的な管理や入居者対応が必要。遠方の物件の場合、管理が特に負担になる可能性があります。


7. 家族間のトラブル

共有名義で相続した場合、売却や管理方法を巡って家族間で意見が分かれることがあります。管理費用の負担や売却時の分配について、トラブルになるケースも。


対策

・売却を検討 

 利用予定がない場合、早期に売却して現金化するのも選択肢です。

・賃貸運用 

 賃貸に出すことで収益を得ることができますが、管理業務が発生します。

・管理代行サービスの活用 

 遠方の場合は、専門業者に管理を委託することで負担を軽減できます。

・共有名義の整理 

 共有者間で話し合い、名義を整理することでトラブルを防ぐ。


所有を続ける場合は、負担やリスクを正確に把握し、長期的な視点で判断することが重要です。必要に応じて専門家(不動産業者や税理士、弁護士)に相談するのも良いでしょう。